AI画像生成やAIチャットの発展により、アイドル・タレント・アニメキャラなど「推し」に関するデータをAIに読み込ませて楽しむ人が増えています。
しかし、推しの画像をAIサービスにアップロードする行為には、重大なリスクが潜んでいることをご存じでしょうか?
この記事ではAI × 画像アップロードの危険性をわかりやすくまとめます。
King & Princeのように公式がAIプロモーションを行うケースとはまったく別問題です。
個人ユーザーが推しの画像や情報をAIに読み込ませる場合には、深刻な権利問題や情報漏洩のリスクが存在します。
この記事では、その主な危険性と注意点をわかりやすくまとめます。
1. 最重要:権利侵害のリスク
✔ 肖像権・パブリシティ権の侵害
アイドルやタレントの写真・動画・音声には、
「本人の顔・声を守る権利(肖像権)」「経済的価値を守る権利(パブリシティ権)」
があります。
AIに画像を読み込ませたり、AIで加工・合成したりする行為は、
許可がない場合は権利侵害になる可能性が高い行為です。
- 私的利用の範囲個人のスマホの中だけなら問題視されにくい(法的には読み込ませることがアウトな可能性が高い)
- しかし SNSで公開した瞬間、法的リスクが跳ね上がる
特に「合成画像」「AI加工」と認識されにくいリアルな生成物ほど危険です。
最近流行っている写真の加工、写真を動画にするAIなどいろんなアプリなど
手軽に行えるため皆がやっているからと安易に手を出してはいけません。
✔ 著作権の侵害
アニメキャラ、公式写真、雑誌画像、有料コンテンツのスクショ…
これらをAIに読み込ませることは、著作権侵害に直結します。
- 画像の読み込み
- AIによる加工
- 生成物の公開、配布
- 収益化(最悪)
どれもアウトです。
また現在スタート社は完全に禁止と記載されています。
以下スタート社からの引用です。
音楽や動画の違法配信・転載について
音楽や動画配信に伴う違法行為につきまして、皆さまにお願いがございます。
現在ファミリークラブオンラインや会員サイトで配信しております映像などを、録画・録音し、インターネット上で売買および再配信している事案を多数確認しております。
著作権者に無断で音楽や映像をコピーして販売することやインターネット上にアップロードすることは、著作権を侵害する行為として禁じられております。
このような違法行為に対する著作権法での処罰の内容は以下の通りです。
- 10年以下の懲役
- 1,000万円以下の罰金
- またはその両方
以上のことから、音楽や映像を違法にアップロードすること、あるいは違法にアップロードされていると知りながら入手することはいずれも違法行為であり、場合によっては厳しい刑事罰が科せられることとなりますので絶対におやめください。
違法行為を確認した場合には、弊社違法行為対策班が発信者情報開示請求を行い、事案に応じて厳しく対応してまいります。
AI学習禁止について
STARTO ENTERTAINMENT Official Site(「当ウェブサイト」といいます)に掲載されている全てのコンテンツ(文章、グラフィック、画像、音源等)の著作権は、株式会社STARTO ENTERTAINMENTまたは正当な権利を有する権利者(以下「著作権者」といいます)に帰属しています。
事前に著作権者の承諾がない限り、法律によって認められる私的使用の範囲を超えて、これらの情報を使用(複製、改ざん、頒布などを含む)すること、また、AIに学習させて利用することを禁止します。さらに、当ウェブサイトに掲載されているタレントの肖像(似顔絵、フィギュアを含む)、声、氏名・芸名、略歴等(「タレントのプロパティ」といいます)は、タレントの肖像権、パブリシティ権にかかわるもので、株式会社STARTO ENTERTAINMENTまたはタレントの所属会社もしくはタレントが管理しているものです。経済的利益を得る目的でタレントのプロパティを無断で利用し、また、AIに学習させて利用することを禁止します。また、著作権者は、当ウェブサイトの全てのコンテンツに関し、いかなる保証もするものではありません。万一、当ウェブサイト上のコンテンツに誤りがあった場合でも、著作権者は一切の責任を負いません。
また、記載されている事項は、予告なしに変更または中止されることがありますので、 あらかじめご承知おきください。
引用元
スタートエンターテイメント ファンの皆さまへ注意とお願い https://starto.jp/s/p/group/detail/matters
スタートエンターテイメント サイトポリシー https://starto.jp/s/p/group/detail/sitepolicy
✔アップした画像が第三者に渡る可能性がある
多くのAIサービスは、ユーザーがアップロードした画像を「モデル改善のため」に利用する場合があります。
これを許可していると、画像が以下のような形で第三者に渡る可能性があります。
- データベースに保存され、開発者が閲覧可能
- 生成AIの学習に使われ、別ユーザーの画像生成に影響
- サービス終了後もバックアップに残ることがある
特に無料や海外サービスは、データの扱いが不透明なケースが多く危険です。
開発者や外部スタッフが閲覧できることがある
サービスによっては、入力したデータが 開発者の確認用ログ として保存されることがあります。
- バグ調査
- 不具合対応
- モデル改善
- 安全性チェック
などの目的で、人間が内容を確認する可能性があるということです。
推しの画像や個人的な情報を入力すると、
意図せず第三者がそれらのコンテンツ見て使用されるリスクがあります。
2. プライバシー・情報漏洩のリスク
✔ 一度保存されたデータは“完全に消えない”可能性がある
AIサービスは、ユーザーの入力データを内部で以下のように複数保存していることが多いです。
- メインサーバー
- バックアップサーバー
- モデル学習用データ
- キャッシュ(処理の一時保管領域)
このため、ユーザーが「削除」したつもりでも、
技術的にはデータがどこかに残っている可能性があります。
3. ディープフェイク・フェイク情報の危険性
✔ 推しの顔・声は悪用されやすい
AIが発達した今、1枚の写真・数秒の音声があれば、
本人そっくりの偽画像・偽動画・偽音声が作れてしまいます。
これがSNSに出回れば、
- 名誉毀損
- ファンや一般人の誤解
- デマやスキャンダルの拡散
- 本人や事務所への風評被害
など、深刻な影響が出ます。
個人が軽い気持ちでアップした画像が、
フェイク生成者に“素材”として悪用される可能性が高くなります。
フェイク画像はいらないスキャンダルや炎上に繋がりかねません。
実際に海外では著名人のAI生成動画がプロパガンダなどに使用される例も出てきています。
4. 推しのAIキャラ化による倫理問題
アイドルの人格をAI生成することについて
最近は推しをモデルにした「AI彼氏」「AIアイドル」などを作る人もいますが、
これには以下のような懸念があります。
- 本人像とAI像の混同
- 過度な理想化・依存
- 本人の意図しない言動をAIに喋らせてしまう
- 他ファンとのトラブル
“推しの人格を勝手に作る”こと自体が倫理的にもよくないと考えています。
5. 公式プロモーションとは全く違う話
公式プロモーションと私的利用の違い
Google GeminiがKing & Princeをプロモーションに使う場合、
事務所とGoogle間で 正式な契約 が結ばれています。
- 肖像利用の許可
- パブリシティ権の取り扱い
- 生成AIへの使用範囲の合意
- 売上や収益の調整
すべて適正な手続きを踏んで権利の範囲内で使用されています。
一般ユーザーが推しの画像をAIに読み込ませる行為は、
これらの許可を一切持っていない状態で行っているため勝手な解釈で同列に扱うことは危険です。
安全に推しをAIで楽しむための基本ルール
- 公式で許可されていない画像を読み込ませない
- 有料コンテンツや限定情報をAIに入力しない
- 著名人やアニメキャラも著作権の対象と理解する
- データを学習しない設定をONにする
まとめ:推しを守るためにも「読み込ませない」が基本
AIは便利ですが、その分使い方を間違えるととても怖いものになります。
ファンだからこそ、
推しの権利・プライバシー・イメージを守る行動が大切です。
- 肖像権・著作権の侵害
- 情報漏洩
- フェイク生成の悪用
- 倫理問題
- 法トラブル
これらのリスクを避けるためにも、
推しのデータをAIに読み込ませないことが最善の選択です。
TIKTOKや写真アプリなどで簡単にできるAI生成も同じです。
流行に乗って勝手にアップロードをしないようにしましょう。

